2019/10/13

弁理士試験リスタート

このページは以前「弁理士試験、論文試験のためのメモ」としていました。

モチベーション

2015年に弁理士試験の論文試験をいわゆる「三振」してから、弁理士試験は受験せず放置していました。 弁理士という仕事にイマイチモチベーションが上がらなかったのが理由です。

しかし、50歳をすぎると、60歳以降の収入の確保が人生の課題にもなります。 「再雇用」で無役職、無権限の少ない収入でのんびり過ごすのか、自分の力を使ってという意味でクリエイティブに仕事をしたいのか、私は後者を選びます。

というわけで、再び弁理士試験を受けてみました。
弁理士試験リスタートです。

エントリーと短答試験

2019年の1月に思い立ち、特許庁のWebサイトで公示を読み、慌てて願書請求、そしてエントリー
短答試験の過去問をAmazonで慌てて購入して勉強しなおし。

2019年は短答試験39点で滑り込みセーフ。

論文試験

論文試験対策は短答試験の後からだ。
短答試験の自己採点後にAmazonで論文過去問を購入。
論文過去問が届くまでは小休止・・・Amazonは翌日に届けてくれました。休ませてはくれません。

その後の1ヶ月半で論文は流石に無理だった。

 でも、2020年を目指して計画的に進めたい。

コンテンツ




短答試験から論文試験まで、来年の論文試験までの基本戦略

短答試験から論文試験まで

短答試験の翌々日から論文試験の勉強を始めたわけですが、また今度やってなかったわけで、ここから論文試験まであと一か月半

これで何とかしなければなりません(図々しいやってす)

試験を受ける時には、受かるために受けるんだから、受からなくてもいいやという考えはありません。
やるのならば、少しでも可能性がある方法にしなければいけない。

幸い論文試験というのは科目数が少ないのです。
特許法・実用新案法と意匠法、商標法の3科目だけです。

論文試験、やることを絞る

まずは過去問これからです。

10年分の過去問と模範解答を繰り返し読んで、模範解答のパターンを体に染み込ませようという作戦
弁理士の教材はこれぐらいしかないのだから、これでやっておけば、なんとか合格点ぐらいには潜り込めるのではないか。合格点に近づける最も高い可能性はこれなのではないかと考えたのです。

しかし、論文試験というのは問題数が少ないのです。特許法・実用新案法で1年に2問ずつ、意匠法と商標法では1年で1問ずつしか出題されません。
10年分っても、特許法・実用新案法で20問。意匠法と商標法は、それぞれ10問ポッチしかありません。量が少ないのです。
これでは同じ問題が出題される可能性は少なく、これだけやっても合格できる可能性は少ないのです。
ということで、過去問10年分覚える作戦の他に、青本から各種定義を抜き出して覚えまくる作戦を考えました。

論文試験の結果はボツ

とはいえ論文試験の1ヶ月半でできたのは、 過去問10年分覚える作戦のみ。なので今年は覚えてないところからやっぱり出題されていました。この部分はがっつり飛ばした特許法実用新案法と商標法の答案・・・
結果は芳しくない。

来年の論文試験への戦略

さて、来年への作戦ですが、

  •  過去問10年分覚える作戦もう一度完璧に。(論文試験から論文発表まで何もしてなかったので)
  • 青本から各種定義を抜き出して覚えまくる作戦
  • 過去問 平成元年度まで遡って覚える作戦

の3つで行きたいと思います。

短答試験を受けなくても良いから、その準備の必要がないので、論文試験をじっくりできます。
試験時期までは遠いので「忘れない」ように繰り返し繰り返しコツコツ反復を過去問でやります。
気が向かないときは、青本から各種定義を抜き出し「作業」ここまで、年内にこなせば、あとは過去問20年分を半年掛けて繰り返す。

計画としてはこんな感じですね。

2019年短答試験を振り返る。

2019年の短答試験を振り返ります。

受験の発端とスケジュール

1月に今年受けようと思い立って、勉強をし始めたのは2月。
とは言え年度末のこの時期、非常に忙しくなかなか勉強などは進まない。
社会人にはよくありがちな現象です。

苦手科目から着手して遅れる

免許はまず苦手な条約から始めたのは今に思えば失敗なのか、これがなかなか進まない。最初に始めた科目がどんどんスケジュールを遅らせていきます。
しかし得意な科目から始めてしまうと、苦手科目はひどい点数のも残してしまうということになります。短答試験にも基準点方式が導入されていますので、 得意科目でどんなに点を稼いでいても、苦手科目で4割を切るとアウトです。苦手な科目で確実に4割を取れるようにしておかなければなりません。
これが案外酷いプレッシャーでした。

勉強の計画はどんどん遅れ、最終的にはゴールデンウィークに詰め込みという状態になりました。

勉強したこと

やることを絞る。過去問と条文。答練や模試は要らん

短い期間に効率よく済ませると言うために、やることはとにかく絞りました。
答練の類は一切受けず、直前の模擬試験すら受けず、ひたすら過去問を覚えまくるというだけにしました。
これは過去に受験経験があるので、試験時の時間配分等が分かるからあえて必要がないという判断です。受験経験のない人は模試ぐらいは必要でしょう。

予備校の答練などの問題の質は、やはり本番の過去問もよりは劣ると思います。手に入る過去問を全て覚え尽くしてやり尽くして、それでもやることがなければ答練や模試の問題をやれば良いと思いますが、そうでなければまず過去問をやるべきでしょう。

問題集を買うお金はケチらない

過去問は新しいものを思い切って購入しました。最新の法改正が反映されているからです。自分でも調べられないことはないですが、お金を出せば訂正してくれているものが手に入るのだから、ここはお金を時間を節約しましょう。

反射的に答えが出るまで繰り返す

10年分の過去問を全て覚えるというのが目標だったのですが、なかなか進まないので、過去5年分に絞りました。ちょっと不安なんだけどね。
やった分はどれだけやったかと言うと、問題と解答解説をそれぞれ10回とか20回以上読んだ。それぐらいやると、問題の頭を読み始めた時に、解答や解説まで一気に思い出せるようになります。そのくらいまでつめていきました。

直前まで新しいことをやる

一番最後になった、特許法実用新案法にいたっては、ゴールデンウィークの三日間で頑張る。みたいな状態。

試験の一週間前になっても前日になっても、まだやり残してる問題はあります。やり残してる問題はとにかくやりました。
試験の直前は新しいものに手を付けない方が良く、やった問題の知識を確認する方が良いというのが常道のようですが、全く逆を行きました。やってない問題わからない問題ばかりをやりました。

前述のように、問題を読んですぐに思い出せるほどこなしているのだから、この時点でやっているものを復習することは意味がありません。やってない問題をやれば「知らない知識が入手できるのです」点数が上がる可能性があります。
ここで、「こんなことも知らなかったのか」というようなやわな気持ちは起きません。知らない知識に出会うと「やったー、ラッキー、一点儲けたぜ!」と思いました。

論文試験対策

短答試験がこんな感じなのだから、論文試験は全くない準備をしていません。
短答試験が合格したら、論文試験の準備をしよう。
なのですが、現実に短答試験の合格発表を待ってから論文試験の勉強をし始めるとさすがに論文試験の放棄と同じ事ですから、 自己採点をしてから勉強しましょうということにしました。

短答試験の自己採点

例年、短答試験は39点が合格点ですから、今年もそのはず。
41点ぐらいはあるだろうと思ってLECの解答で自己採点をすると、よもやの38点。
もうその日(短答試験当日だけどね)全然やる気が起きません。
次の日、特許庁から短答試験の解答の正式発表がありました。これで採点すると39点。間違いありません。なんだよLEC。1日 嫌な気分をしただけじゃん。
そこで Amazon に論文過去問を発注。


というところが、今年の短答試験の思い出。ギリギリでも何でも、論文試験の受験資格を得るための試験なのだ。受かれば OK。